2013年3月6日水曜日

神殺しの日本 反時代的密語~注文いただいた本の中から

梅原猛氏の「神殺しの日本 反時代的密語」今日、注文いただいてお送りした本である。

タイトルがかなり過激で・・・・送る前に目を通して見た。
梅原氏曰く、第一の神殺しは明治の廃仏毀釈、第二の神殺しは大戦後の宗教否定。

梅原氏は西洋哲学を学んできながら日本の特に仏教に傾注して研究、多くの著作を書いている。
仏教精神が日本精神の根幹を築いてきたと言うことは理解できる。

この本に関するアマゾンのレビューを読んでみたが、あまり良い評価のレビューはなかった。
ただ私は、戦後日本が道徳教育の理念を持たないまま来た。という論点には賛同する。
それと梅原氏は教育勅語は廃仏毀釈の上に成り立っているという観点で否呈しているがおおむね理解できる点ではある。

氏が西洋哲学をマスターした土台の上で日本的な宗教の世界を理解しようとした立場は理解出るし、一定の価値があると思う。

結論的にはもう一度神を再生させなければならないということではないのか。
神道、仏教、儒教を巧みに融合させて日本的宗教風土を作ってきた日本人が、西洋哲学やキリスト教、更には最新の宗教哲学や思想も取り入れながら、もう一度新しい精神性の指針を明確にしていくということに関しては大いに賛同したい。

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